公務員を辞めて行政書士になって1年。現場で分かった「役所の判断のリアル」

こんにちは。茨城県結城郡八千代町の行政書士、くぼやです。
公務員を退職してから、なんと今日で1年が経ちます。(あっという間に駆け抜けた、激動の1年でした)
この1年で「働き方」「収入」「ストレスの質」、そして何より仕事の見え方が大きく変わりました。

この記事では、
・実際に何が変わったのか
・良かった点と厳しかった点
・そして今、行政書士としてどう活きているか

を、できるだけ具体的に整理します。


結論:楽ではないが、納得感は高い

結論から言うと、

  • 楽になったわけではない
  • むしろ「別のしんどさ」は増えた
  • ただし、納得感は圧倒的に高い

これは間違いありません。


変化①:収入は「安定→変動」へ

公務員時代は、言うまでもなく安定していました。一方で独立後は、

  • 月ごとのバラつきがある
  • 単発収入が中心になりやすい
  • 継続案件の重要性が非常に高い

という構造に変わります。

👉根拠
行政書士業は基本的に「ストック型ではなくフロー型」になりやすく、案件の積み上げがないと安定しません。


変化②:時間は「自由」だが「自己管理必須」

時間の自由度は確実に上がりました。

  • 平日休みも可能
  • 家族との時間は取りやすい
  • 仕事のペースも調整できる

ただし、

  • サボればそのまま収入に直結
  • 休日の概念が曖昧
  • 常に「仕事のことは頭にある」

👉「自由=楽」ではない、というのが実感です。


もう一つ大きな変化として、残業しても苦ではなくなったという点があります。

公務員時代も忙しさはありましたが、「なぜこの仕事をやっているのか分からない、果たして意義があるのだろうか?」という感覚が、少なからずありました。

一方で現在は、

  • 自分で受けた仕事
  • 自分の判断で進めている業務

という前提があるため、同じように時間を使っても、ストレスの質が全く違います。

結果として、忙しい状況でも以前よりポジティブに捉えられるようになりました。


変化③:ストレスの種類が変わる

公務員時代のストレスは

  • 人間関係
  • 組織ルール
  • 内部調整

が中心でした。

一方で今は

  • 集客(仕事が来るか)
  • 単価設定
  • クレームリスク

👉ストレスの総量は大きく変わらないが、性質がまったく違うという印象です。


一番大きい変化:「仕事の見え方」が変わった

ここが一番重要です。

公務員時代は、「なぜこんな判断になるのか?」と思う場面が多くありました。

しかし外に出て分かったのは、

👉役所の判断は“感覚”ではなく「構造」で動いている

ということです。

例えば、

  • なぜ許可に時間がかかるのか
  • なぜ過去にOKだったものがNGになるのか
  • なぜ担当によって微妙に判断が違うのか

これらはすべて

  • 法令の解釈
  • 前例主義
  • 責任回避構造

によって説明できます。


外に出て初めて分かる「役所のリアル」

特に感じるのは、

👉「申請者側と役所側では、見ているポイントが全く違う」

という点です。

申請者は

  • 早く通したい
  • とりあえず出したい

一方、役所は

  • 後から問題にならないか
  • 法的に説明できるか
  • 前例と矛盾しないか

👉このズレが「差戻し」「長期化」の原因です。


行政書士としての強みになった部分

この経験は、そのまま仕事に直結しています。

例えば、

  • 事前に「通るかどうか」の判断ができる
  • 無理な申請を止められる
  • 役所側の思考で資料を組める

👉結果として

  • 差戻しが減る
  • 手続きがスムーズになる
  • クライアントの負担が減る

という価値になります。


独立して分かった現実(正直な話)

きれいごとだけではありません。

  • 営業は想像以上に難しい
  • 単発案件だけでは厳しい
  • 価格競争に巻き込まれると消耗する

👉だからこそ

  • 分野特化
  • ポジショニング
  • 継続案件の設計

が重要だと実感しています。


公務員を辞めて向いている人・向いていない人

向いている人

  • 自分で意思決定したい人
  • 収入の波を受け入れられる人
  • 専門性で勝負したい人

向いていない人

  • 安定を最優先したい人
  • 指示待ちのほうが楽な人
  • 営業や価格交渉が苦手な人

まとめ:経験は確実に“武器になる”

公務員を辞めたこと自体が正解かどうかは、正直、人によります。

ただ一つ言えるのは、

👉行政の内側を知っている経験は、確実に武器になる

ということです。


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