【前編】どんど焼きに参加して感じた、地域行事と行政の距離

1. 茨城県八千代町のどんど焼きに、今年も参加しました

年明け恒例の地域行事「どんど焼き」。
正月飾りや書初めを持ち寄り、竹や木材で組んだ櫓(やぐら)を燃やし、一年の無病息災を願う、日本各地に残る伝統行事です。
自治会役員として、テント張りや櫓の組み方などの準備から、最後の片付けまで参加してきました。

私は現在、行政書士として活動していますが、
2025年3月までは、茨城県八千代町の職員として行政の内部にいました。

そのため、どんど焼きのような地域行事についても、

  • 地域住民としての立場
  • 行政職員としての立場

両方の視点を持ったまま現場に立つことになります。


2. 行政側が「確認せざるを得ない」理由

役所にいると、地域行事に対して次のような相談や連絡が入ります。

  • 「火を使う行事があるが大丈夫か」
  • 「焼却しているように見えるが問題ないのか」
  • 「苦情が入ったが、町としてどう考えるのか」

これは、行政が地域行事を否定したいからではありません。
「何かあったときに、説明できる状態かどうか」
それを確認しているだけ、というケースがほとんどです。

私自身、町職員時代に
「これはダメと言いたいわけじゃないんだが……」
という前置きから始まる対応を、何度も経験しました。


3. 地域側の「分かってほしい」という気持ちも、よく分かる

一方で、地域側の気持ちも痛いほど分かります。

  • 昔から続けてきた行事
  • 善意で運営している
  • 役員は毎年大変な思いをしている

そこに突然、
「ルール的にどうなのか」
「許可は取っているのか」
と聞かれれば、戸惑うのは当然です。

行政と地域の間にあるのは、
対立ではなく、立場の違いです。


4. 問題は「どちらが正しいか」ではない

町職員時代、そして今、行政書士として強く感じるのは、

行政も、地域も、実は同じ方向を向いている

ということです。

  • 行政は「事故なく、トラブルなく終わってほしい」
  • 地域は「これからも行事を続けたい」

目的は同じなのに、
間に“整理役”がいないことで、話がこじれる
そんな場面を、何度も見てきました。


5. だからこそ、行政書士という立場でできること

現在は行政書士として、
行政内部の考え方を理解したうえで、
地域側の言葉を行政に伝わる形に整理する
その役割を意識しています。

どんど焼きのような地域行事も、
「やめる・やめさせる」話ではなく、
「続けるために、何を押さえておけばよいか」
を考える段階に来ていると感じています。


6. 次回予告:行事の“あと”に起きがちな相談

次回(後編)では、
どんど焼きが終わったあとに実際に多いと想定される、

  • 行政への説明が必要になる場面
  • 行事後に問題になりやすいポイント
  • 元・行政職員だからこそ見える整理の視点

について、具体的に整理してみたいと思います。


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